26歳で初めて正社員になったはなし。②

JOB

こんばんは。

前回のブログにたくさんのメッセージ

本当にありがとうございました!

うれしすぎて思わず

スクリーンショットを撮ってしまうくらい

あたたかいメッセージで溢れていて

感動しました。。。

わたしの文章がどなたかのお役に立てたと思うと

本当にうれしいです。

これからもゆっくりですが、

更新していきますので

お付き合いいただけると幸いです。

ずっと好きだった「こと」を仕事に

専門学校3年生の夏、

学校を休学することになりました。

心の中ではもう退学を決意していたので

休学届を先生に渡すとき、

もう2度と会ってやらない!と

心の中で思ったことを覚えています。

届出を出した帰り道は

いつもと同じ道なのに

なんだか足が軽くて、春の風みたいな

あたたかくてふわふわとした

気持ちだったように記憶しています。

ここからわたしにとっての

第2の人生の始まりです。

.

実習先に行けなくなったあの日から

休学届を提出したこの日まで

毎日何時間も、ベッドの上で

求人サイトを眺めていました。

「高卒OK」、「未経験可」

と書かれた求人情報を

毎日片っ端からチェックしては

気になるものを保存。

とにかく、自分を受け入れてくれる場所探し。

給料のことを考える余裕はありませんでした。

(こんなわたしを実家に置いてくれた

当時の両親には感謝しかありません。)

保存欄を見返すと、あることに気が付きます。

保存したお仕事のほとんどが

アパレル販売のお仕事だったのです。

無意識に、好きなことを選んでいたのでしょう。

わたしは、迷うことなく

保存欄の中から、好きなブランドを選び、

応募ボタンをクリック。

すぐにお店の方から連絡が来て、

履歴書を持って来るよう言われました。

そして、面接当日。

その場で、あっさり合格。

ただし条件付きで

「アルバイトから始めること」

正社員になる権利はあるけれど

まずはアルバイトからの採用とのことでした。

それから、応募した店舗ではなく

「系列のアウトレットでの勤務になること」

この2つの条件付きで合格となったわけです。

当時のわたしは、

就職に対して不安だったこともあり

学校を中退しても働ける場所があるんだ!

大好きな洋服に関わる仕事ができるんだ!

という前向きな考えで

そのお店でアルバイトとして

週5日のフルタイムで

勤務させてもらうことになりました。

時給は、1,300円ほど。

当時の母親は、

「アルバイトなんだ?」と

満足そうではありませんでしたが

「がんばれば正社員になれるみたい!」

とだけ返しておきました。

.

人生で初めて、自分で決めたこと。

自分の手で切りひらいた道。

不安もありましたが、

ワクワクした気持ちと

やる気いっぱいで迎えた初日。

たくさんの洋服に囲まれて過ごせることが新鮮で

毎日好きな服を着て

毎日好きなメイク、髪型ができて

こんな幸せがあっていいの?と

好きなことを仕事にする感動を

しっかりと噛み締めていました。

(学校は医療系だったので、

身だしなみはかなり厳しく、

学校でも白衣で過ごしていたので

この感動は大きかったです。)

一通りの説明が終わり、初めての仕事です。

任された作業は品出し。

売れた商品を、バックヤードから探し出し

それを袋から出して、店頭に並べる仕事です。

今まで、お客さんとしてしか

お店に行ったことのないわたしにとって

この品出しの作業は全く未知で、

そしてかなりの重労働でした。

(1日の売り上げが

100万円単位の規模だったのに対し

1点の単価は1万円ほど。)

なんとか初日を終え、クタクタになりながらも

好きなことを仕事にする充実感と、

ちゃんと社会にとけ込めているような

安心を感じていたと思います。

その後も、品出しを続ける日々が続きます。

初めての立ち仕事。

休憩以外はずっと立ちっぱなしで、

足はパンパンです。

洋服の量も多く

品出しにかなりの時間がかかります。

しかし、そんなことも3ヶ月も経てば

すぐに慣れました。

少しずつ仕事に慣れ、店頭にも

立たせてもらえるようになった頃

ふと「思っていたのと違う。」

そう感じ始めるのようになりました。

これは、専門学生の頃感じていた

感覚と同じものでした。

特に不満があるわけでもないし

みんな優しくしてくれている。

ようやく好きなことを仕事にできたのに

どうしてだろう、、、

この前、学校を諦めたばかりのわたしが

思っていいようなことではない。

周りの反対を押し切って自分で決めたこと、

また簡単に諦めるわけにはいかない。

そんな風に考えるようにしていましたが

やはり、なにか違うのです。

このモヤモヤは、気だるさとは違っていて

人が嫌だとか、

お給料に満足していないとか、

そういうものでもなく

なんか違う。それだけでした。

よく考えるとわたしは人混みが苦手で

アウトレットモールに近寄ったことが

ほとんどなったのです。

わたしの中のアパレル販売のお仕事は

お客さまと世間話をして

みんなゆっくりと洋服や

一人のお客さまと

向き合っているイメージでした。

しかし、今わたしのしていることは?

大量の洋服が勝手に売れていく。

その中でわたしの仕事は

お客さまに頼まれたサイズを早く持ってくる。

(バックヤードから出た時には

もうどこにいるかわからなくなるほどの

お客さまの数でした。)

そして売れた商品を早く棚に並べる。

崩れた洋服を素早くたたみ直す。

確かに、好きなことを仕事にした。

だれかに決められたことでなく

自分で選んで進んだ。

それなのにまた、なにか違うのです。

そしてまた、こんなことずっとやってられないと

思うようになります。

本当に自分が弱くて、情けなくて

仕方がありませんでした。

この前、両親を困らせたばかりなのに。

気づいたらまた、

求人を探し始めている自分がいました。

当時は、なぜそう思うのか

何が違うと感じるのか

考えても考えても分かりませんでした。

そして行き着いた答えは、

そのブランドがそんなに好きじゃなかったんだ。

でした。

今思うと、本当に浅はかです。

ですが、当時のわたしは真剣でした。

精一杯、悩んで考えた答えです。

休学届を提出した夏から数ヶ月。

求人サイトには、新しい求人が増えていました。

そこで、また好きなブランド探しを始めます。

記憶が曖昧ですが、おそらく半年ほどで

仕事を辞めてしまったと思います。

当時のわたしは、

なんで続けられないのだろう。

なにがダメだったのだろうと考えるも

答えを出せないまま、

とにかく何かしていないと!と

次のお仕事を開始。

(次もアルバイト採用でしたが

そんなことにこだわっていられません)

両親には内緒で面接に行き、

合格をもらってから、報告をしたと思います。

せめてもの気持ちで、

仕事をしない期間のないように

しましたが、両親の反応は

またやめたの?そんな感じだったと思います。

申し訳ない気持ちもありましたが

「わたしの人生だ!」という

強い気持ちも胸に秘めていました。

休学を決意した日から、半年余りでの退職。

自分で選んだはずなのに、どうして。

もしかしたら、

一生なにも続けられないのではないか。

でも、「なにか違う」ことを

一生やるのも無理だ。

ぐちゃぐちゃな頭でも

歩みを止めてはならないような気がして

次の職場へと足を運ぶのでした。

この職場での経験が、

わたしにとっての人生の宝物になることを知らずに。

今回も、長い長い文章を

最後まで読んでくださり

本当にありがとうございます!

寒くなってきましたが、

あたたかくしてゆっくり過ごせたらと

思っています。

年越しそば楽しみだな。

それでは、またいつか〜!

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